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食物アレルギー

 

無害の成分に対して過剰な免疫反応が起きることをアレルギー反応と言います。

アレルギーの客観的診断方法として、フローサイトメーターによるリンパ球反応検査を行っております。本検査によって、どのような食材に対してアレルギーを持っているのか項目毎に評価することができます。

 

主要項目

 

除去食項目

検査費用はそれぞれ22000(税込) *価格変動ありのため要問い合わせ

血液検査になります。結果報告には7~10日かかります。

 

コスト面や採血の負担から検査を選択されない場合でも、現在食べているフードの種類から避けるべきタンパク質の種類を選定できる場合があります。また、おすすめできるフードサンプルも備えております。効果判定まで時間はかかりますが、動物さんへの負担も少ないためこの方法も有用です。

 

他院にて同様の検査を行った場合でも結果をお持ちいただければ、当院での解釈をお伝えできます。貴重なデータですのでぜひお持ちください。

 

アレルギー・アトピー性皮膚炎

 

動物さんにとって無害であるダニ(ハウスダストマイト)、カビ、花粉など環境中のアレルゲンが体内に侵入した際に、免疫細胞が過剰に反応してしまうことにより、慢性的な痒みが引き起こされる病気です。

生後6ヶ月〜3歳ごろまでに発症することが多くあります。

1年を通して観察した時に、春から夏にかけて悪化し、12月は花粉などの飛沫が少ないため、痒みが落ち着いていることが多いです。

 

原因

①遺伝的素因

柴犬

シーズー

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

トイプードル

ラブラドール・レトリバー

フレンチ・ブルドッグ

コッカースパニエル

など

 

②皮膚の免疫力低下

スキンケアの不足・栄養素の不足

 

③原因物質(アレルゲン)の存在

 

治療

アトピーは体質が多く影響されているため、改善はできても治る病気ではありません。生涯の治療が必要になります。

そのため、副反応が少なく生涯服用しても負担の少ないお薬が必要となります。

また塗り薬、シャンプー、食事療法、サプリメントを併用することによりお薬を休薬または減薬できた子も多く見られます。

治療法はその子の性格や皮膚症状にあったものを相談しながら選択します。

 

膿皮症の原因は皮膚の細菌感染のため、抗菌薬療法や薬用シャンプー療法が適応となります。顕微鏡を用いて皮膚表面で増えている菌の形態を確認します。観察された菌の種類によって選択薬剤が決まります。

またその子の性格に応じて、飲み薬、シャンプーor注射、どの治療法が最適かご相談させて頂きます。

多くの子が抗菌薬の治療法に反応し良化傾向を示しますが、「薬を飲んでいる間だけ良い」「少しよくなったけど、赤み(痒み)が残る」という子もいます。

そのような子には以下のことに留意して頂きたいです。

 

・抗菌薬は合っているのか?

→耐性菌が出現しているため、一般的な抗菌薬が効かない可能性があります。

皮膚を滅菌綿棒で拭うのみでさらに詳しく検査をすることが可能です。

この検査より、原因菌の種類・その菌に効果のある薬の種類が分かります。

 

・膿皮症の原因は?

→膿皮症の原因は単なる感染だけではありません。皮膚のバリア機能が低下していることが原因で膿皮症を起こしています。

では、皮膚のバリア機能=免疫機能が落ちている原因は何か。を考える必要があります。この原因を解決しない限り、膿皮症は再発します。

原因としては、アレルギー(食べ物)、アトピー(環境因子)、内分泌疾患、スキンケアのやり方、栄養素の問題があります。こちらの詳細は別コラムにて解説します。

 

皮膚疾患の治療は飼い主様のご揚力が必要不可欠です。

飲み薬だけでなく、シャンプー療法や栄養学的な面から総合的にアプローチできるようにサポートしていきたいと思います。

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