一般診療

皮膚科

膿皮症

膿皮症の原因は皮膚の細菌感染のため、抗菌薬療法や薬用シャンプー療法が適応となります。顕微鏡を用いて皮膚表面で増えている菌の形態を確認します。観察された菌の種類によって選択薬剤が決まります。

またその子の性格に応じて、飲み薬、シャンプーor注射、どの治療法が最適かご相談させて頂きます。

多くの子が抗菌薬の治療法に反応し良化傾向を示しますが、「薬を飲んでいる間だけ良い」「少しよくなったけど、赤み(痒み)が残る」という子もいます。

そのような子には以下のことに留意して頂きたいです。

 

・抗菌薬は合っているのか?

→耐性菌が出現しているため、一般的な抗菌薬が効かない可能性があります。

皮膚を滅菌綿棒で拭うのみでさらに詳しく検査をすることが可能です。

この検査より、原因菌の種類・その菌に効果のある薬の種類が分かります。

 

・膿皮症の原因は?

→膿皮症の原因は単なる感染だけではありません。皮膚のバリア機能が低下していることが原因で膿皮症を起こしています。

では、皮膚のバリア機能=免疫機能が落ちている原因は何か。を考える必要があります。この原因を解決しない限り、膿皮症は再発します。

原因としては、アレルギー(食べ物)、アトピー(環境因子)、内分泌疾患、スキンケアのやり方、栄養素の問題があります。こちらの詳細は別コラムにて解説します。

 

皮膚疾患の治療は飼い主様のご揚力が必要不可欠です。

飲み薬だけでなく、シャンプー療法や栄養学的な面から総合的にアプローチできるようにサポートしていきたいと思います。

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